
皆さんは、Windowsの端末にリモートデスクトップという機能が搭載れていることをご存知でしょうか?
リモートデスクトップは、その名の通り遠隔(リモート)から端末の操作が可能になる機能です。
今回はそんなリモートデスクトップについて解説したいと思います。
- リモートデスクトップとは?
- リモートデスクトップを行う方法
- リモートデスクトップをする上での注意点
- リモートデスクトップの活用方法
リモートデスクトップとは?
リモートデスクトップとは、WindowsOSに標準で搭載されている機能で、Windowsを搭載している端末を遠隔操作することができます。
このリモートデスクトップは、Windwos標準搭載の機能ということもあり、他のWindows端末をその場で操作しているかのような操作感覚で操作することができる非常に優れているツールです。
リモートデスクトップの機能は、WindowsのPCに限らず、Windowsのサーバー版OSであるWindows Serverにも標準で備わっています。
そのため、サーバーのメンテナンスにおいても、サーバーで直接操作せずともWindows PCからサーバーへリモートデスクトップを使ってアクセスが可能で、PC上からサーバーのメンテナンスを行うことができます。
リモートデスクトップを行う方法
リモートデスクトップを行うためにはまず、操作される側のホストコンピュータと操作する側のコンピュータが必要です。その他にも、以下を準備しておくことがリモートデスクトップ行う上での前提となります。
- ホスト側のリモート接続の許可設定
- ホスト側への接続用IPアドレス(名前解決できる場合はホスト名)
- ホスト側で利用するユーザー名・パスワード
- ホストとクライアントが通信できる環境

操作されるのホスト側では、リモート接続の許可設定を行います。
これにより、他のクライアントからのリモートデスクトップが可能になります。
次に、ホスト側のIPアドレスまたはホスト名宛にクライアント側のコンピュータからリモートデスクトップ接続を行います。
ユーザー名とパスワードの入力を求められるので、入力してリモートデスクトップ接続を開始します。
リモートデスクトップでの接続が完了したあとは、ホスト側の端末ををネットワーク越しで、クライアント端末側で操作することができるようになります。
ホスト側のデスクトップ画面がそのまま、クライアント側の画面で表示されるので、ネットワーク環境が安定していれば快適にホスト側の端末操作を行うことができます。
一点、懸念点として、Windows PCの場合はホームエディション等についてはホスト側として外部アクセスさせることができないので、お使いの端末がリモートデスクトップのホストになれるのか確認しましょう。
リモートデスクトップを行う上での注意点
ここでは、リモートデスクトップを扱う上での注意点についてご説明します。
リモートデスクトップは便利な反面、注意する点がいくつかあるので、その点をご説明します。
まず、リモートデスクトップの機能を有効化している以上、ホスト側はホスト以外の他の端末からのリモートデスクトップ操作を受け付けているということになります。
そのため、ホストに接続可能な環境であれば、ホスト側のIPアドレスもしくはホスト名と、操作に利用できるユーザー名とパスワードがわかればホストを操作できるということになります。
ホスト端末を直接操作しなくても、リモートデスクトップでのアクセスが可能という点については、セキュリティ的に弱くなるということを意識しましょう。
また、個人情報を保存しているもしくは、業務上の機密情報を多く保存している端末の場合は、極力リモートデスクトップの設定を無効にしましょう。
次に、リモートデスクトップでは、ホスト側の端末もクライアント側の端末もWindows上で操作することがメインになります。
最近ではiOSやAndroid端末からのアクセスも可能ですが、ホストとクライアントの画面を間違えて操作するといった可能性も十分あり得ますので、その点は注意しましょう。
特に、サーバーへリモートデスクトップしている場合は、提供しているサービス広範に影響がでることも考えらえるため、充分に注意して操作するようにしましょう。
リモートデスクトップの活用方法
リモートデスクトップについて、ここまでご説明させて頂きました。
ここでは、リモートデスクトップの活用方法についてご説明します。
先ほどからご説明している通り、リモートデスクトップでは、遠隔でのホスト端末の操作が可能です。そのため、リモートデスクトップを業務で利用するのであれば、VPN等でクライアント端末を社内のネットワークに接続できれば、在宅勤務中であっても、ホスト端末を操作することができるようになります。
また、ホストを操作するクライアント側のPCはさほどリソースを使わないため、スペックの高いPCなどをホストとして利用して、負荷のかかる処理はホスト側で行い、それ以外の業務は持ち運びやすいモバイルPCで行うといったPCの使い分けをすることもできます。
ホストとクライアント間のデータ共有についても、リモートデスクトップで接続した端末間であれば、基本的にはドラッグアンドドロップ、またはコピーアンドペーストで受け渡し可能です。
実際に、リモートデスクトップはWindowsサーバーの管理ツールとしてもよく利用されており、データセンターに設置してあるサーバーに対して、社内とデータセンターを繋ぐネットワークを介して、リモートデスクトップでのメンテナンス作業がよく行われます。
以上のように、リモートデスクトップは汎用性が高く、多くの企業で実際に使われていますので、ご存じない方は是非知識の一つとして覚えてみてはいかがでしょうか。