
日本人の多くは英語に苦手意識を持っています。エンジニアの人もこれからエンジニアを目指そうとしている人も、英語が苦手な人は多いかと思います。今回は、エンジニアが英語を学ぶことのメリットについてお伝えします。
- エンジニアに英語は必要か
- 必要な英語のレベル
- 英語を勉強するメリット
- まとめ
エンジニアに英語は必要か
ズバリ結論からお伝えしますと、エンジニアは英語を学んだ方が良いです。
理由は大きく分けて3つあります。
- 最新の技術情報は英語のドキュメントが多い
- 検索で得られる情報が、日本語の10倍ある
- 英語ができるとエンジニアとして高い給料をもらうことができる
それぞれについて詳しくみていきましょう。
最新の技術情報は英語のドキュメントが多い
IT技術は進歩がとても早く、新しい技術が毎日のように生まれています。
基本的にこうした新しい技術の情報は英語で書かれていることが多いです。ブラウザでの翻訳を使って、英語の文章を読むことも可能ですが、日本語の翻訳は精度が低く、理解しづらい表現で翻訳されることもあります。
また、技術情報などの専門用語に対しては、翻訳ソフトが役に立たないケースも多くあります。
そのため、正確に最新情報を入手するためには、英語を学んでおく必要があります。
検索で得られる情報が、日本語の10倍ある
英語は世界共通語とも呼ばれており、世界の英語人口は15億人とも言われています。日本人口は、1.2億人ほどですので約10倍の人数が英語を使用している計算になります。
ネイティブだけでなく第二言語として英語を使う人も多く、同じ言葉の意味を調べるときにも、日本語で検索するよりも英語で検索した方が、圧倒的に多い情報量を得ることができます。
例えば、何かエラーが発生した時なども、日本語では参考になる情報がなくても、英語で検索するとすぐに出てくるということはよくあります。
英語ができるとエンジニアとして高い給料をもらうことができる
日本人に英語が苦手な人は多いです。ある調査によると日本人の実に7割が、英語に対して苦手意識を持っているそうです。
そのため、英語を使えるようになれば、それだけで価値が上がります。
また、外資系のIT企業に就職できる可能性も出てきますので、エンジニアとしてもらえる給料が高くなります。
グローバルな企業は、それだけターゲットとする市場も大きくなりますので、最終的に従業員が受け取る給料も高くなります。
グローバルな企業で働くためには、世界中の社員たちとコミュニケーションを取る必要があり、英語は必須となります。
必要な英語のレベル
英語の必要性は理解いただけたかと思いますが、ではどれくらいのレベルの英語が必要なのでしょうか。
必要なレベルは、どういった目的で英語を使用するのかにもよるので、一概にどれくらい必要とお伝えするのは難しいのですが、大学生レベルの英語が使えれば、最低限コミュニケーションをとったり、技術文書を読んだりすることはできるかと思います。
特に技術文書に関しては、一般的な文書とは異なり、頻出するワードがある程度決まっています。
そのため、英語を完璧にマスターすることを目標とするのではなく、まずは、公式ドキュメントを英語で読んで7割くらい意味がわかるような状態を目標とするのが良いかと思います。
英語を勉強するメリット
英語を使えるようになると、様々なメリットがあります。
先ほどの必要性とかぶる部分もありますが、メリットをいくつかご紹介します。
新しい技術を早く習得できる
英語ができるようになると、情報収集を英語で行うことができるようになります。
そのため、まだ日本で話題になっていない技術の情報を先に得ることができるようになります。
アメリカと日本では、技術のトレンドが5年くらいズレていて、アメリカ発の技術が、数年後日本でも使われるようになることが多いです。
英語を学ぶことで流行の技術を先取りし、日本で流行し始めたときには、最先端の技術者として仕事をすることができるようになります。
障害対応に強くなる
エンジニアに障害は、つきものです。システムの不具合やハードウェアの故障など、様々な障害が発生しますが、それらのエラーメッセージやログは、英語で書かれているものがほとんどです。
そのため、英語がわかれば、記載されているエラーメッセージの内容やログの内容を理解することができ、障害対応時にも適切な対応を取れる可能性が高くなります。
また、英語での情報収集も可能なため、同様の事例がないか調べる際にヒットする可能性も高くなります。
結果として、障害への対応策も選択肢が増えるため、障害対応に強いエンジニアになることができます。
給料が高くなる
英語ができるエンジニアは、給料が高くなります。
外資系のIT企業に就職できる可能性があるのももちろんですが、日本企業でも最近は海外進出をしている企業が増えてきています。
日本語が使えてある程度の技術力があるエンジニアはたくさんいます。しかし、英語が使えるエンジニアは、本当に貴重です。
エンジニアは、会話の中で一般的な用語よりも技術用語をよく使います。そのため、ただ英語ができるだけでは、エンジニアとしての会話ができません。
英語や技術のスペシャリストよりも、技術はある程度理解していて英語もある程度使いこなせるような人材が、特に求められており、貴重な人材となりますので、その分給料も高くなります。
まとめ
エンジニアとして活躍するにあたって、英語は必須ではありませんが、英語を学ぶことで得られるメリットは、非常に大きいです。
英語の技術情報を読んだり英語で検索したりする分には、会話の技術までは必要ありませんので、まずは単語の勉強から始めてみてはいかがでしょうか。
日本で生活していると、なかなか英語を使う機会はないので、意識的に勉強していく必要がありますが、勉強してマイナスになることはないので、ぜひエンジニアの勉強と共に英語の勉強も始めてみてください。