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MicrosoftのクラウドサービスAzureとは?

MicrosoftのクラウドサービスAzureとは?

Azureというクラウドサービスをご存知でしょうか。Azureは、Microsoftが提供しているクラウドサービスです。前回ご紹介したAWSに続き、第二位のシェア率を誇るクラウドサービスです。今回は、そんなAzureについて紹介していこうと思います。

  • Azureとは
  • Azureの代表的なサービス
  • Azureを使用するメリット・デメリット

Azureとは

Azureの正式名称は、「Microsoft Azure」で「アジュール」と読みます。Azureは、Windowsなどの製品も作っているMicrosoftが提供しているクラウドプラットフォームです。

Microsoftは、米国政府に続いて世界大二位の規模のネットワークを所有しており、そのネットワークを使ってAzureは、世界中にデータセンターを持っています。

Azureでは、リージョン間のネットワーク通信は、このMicrosoftのバックボーンネットワークを使用して行われるため、他のクラウドサービスと異なりグローバルなサービスなどにも適しています。

また、Azureでは、トラブルが発生した場合に日本の法律が適用されます。前回紹介したAWSの場合は、アメリカの法律に従いアメリカの裁判所に管轄されています。

そのため、日本企業は安心感を持って使用することができます。

Microsoftは、Windows OSやOfficeなどの日本企業の多くが利用しているサービスを提供しています。Azureでは、これらのサービスとの親和性が高く、様々な連携機能を使用することができます。

Azureの代表的なサービス

Azureには、様々なサービスが用意されていますが、その中から代表的なサービスを3つ紹介します。

Azure Active Directory

Azure Active Directory (AAD) は、クラウドベースのIDおよびアクセス管理サービスです。

これまでほとんどの企業では、オンプレミスのActive Directoryを使用して、システムの認証基盤を構築していましたが、クラウドの普及に伴って、クラウドサービスの認証基盤が必要な状態になっています。

AADは、クラウドベースの認証基盤となり、様々なクラウドサービスのID管理を一箇所にまとめることができます。

Virtual Machines

Virtual Machines (VM) は、IaaSのサービスです。

ユーザーは画面を操作するだけで、必要に応じて仮想サーバーを構築することができます。

JSON形式で記述されたテンプレートや作成したVMのイメージを使って、一度に大量の仮想サーバーを展開することも可能です。

Windows Virtual Desktop

Windows Virtual Desktop (WVD) は、DaaSのサービスです。

DaaSというのは、Desktop as a Service の略で、デスクトップ環境をクラウドで利用できるサービスのことです。

WVDでは、Windows 10 のマルチセッション接続に対応しています。Windows 10 のマルチセッション接続を行うことで、ユーザーごとにVMを割り当てずに、1台のVMで複数ユーザーのVDI環境を構築することができます。

また、WVDではWIndows 7へのセキュリティ更新プログラムの提供を受けることができます。

Azureを使用するメリット・デメリット

Azureを利用するにあたって、いくつかメリットとデメリットをご紹介します。

メリット

  1. 初期費用が安い
    ハードウェアやソフトウェアの構築が必要ないため、初期費用を抑えることができます。また、使用が終わればリソースを削除して課金を止めることもできるため、固定費を下げることができます。
  2. オンプレミスと連携できる
    企業で利用しているパソコンやサーバーで、Windows OSのものは多くあります。AzureもWindowsもMicrosoft製品のため親和性が高く、オンプレミスとクラウドで連携が取りやすいこともメリットです。
  3. セキュリティが強い
    Azureは、様々なコンプライアンス対策やネットワークセキュリティ対策を行っており、非常にセキュリティが強いサービスです。最新の脅威に対しても常に対策を行なっており、オンプレミスでは実現が難しようなレベルのセキュリティを実装しています。

デメリット

  1. ランニングコストは高くなる場合も
    Azureの料金は、従量課金制となるため、利用方法によっては、オンプレミスの環境や定額制のサービスと比べてコストが高くなる場合があります。また、毎月の利用料が変動するようになるため、予算を組むのが難しくなります。
  2. エンジニア不足
    クラウドサービスは、比較的新しい技術のため、まだまだエンジニアが不足しています。さらに、日本国内ではAWSを利用している企業が多く、Azureが使えるエンジニアは希少なため、Azureを利用するためのエンジニアの確保が難しくなっています。また、Azureでは、常に新しいサービスが増えているため、継続して勉強していく必要があります。

いかがだったでしょうか?

Azureは、AWSと同様のサービスも提供していますが、MicrosoftはAzure以外にも様々なIT製品を提供しているため、WindowsやOfficeとの親和性が高いという特徴があります。

普段、Microsoft製品をご利用している方なら、スムーズにご利用いただけるかと思います。

これを機会にぜひMicrosoft Azureの導入をご検討されては、いかがでしょうか。

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