
記事をご覧いただきありがとうございます。この記事では、ブリッジSEについて説明します。
- ブリッジSEが求められる理由
- そもそもブリッジSEとは
- ブリッジSEに必要なスキルとは
- ブリッジSEはこんな人にオススメです
ブリッジSEが求められる理由
ブリッジSEとは、海外とのシステム開発時に架け橋をするエンジニアのことを指します。その内容とは協働国の言語を使って、海外との連携を行います。
なぜ、海外との架け橋が必要かというと人件費を削減する目的があります。システムの開発を行う際に経費として多くかかっているのが人件費です。その人件費を抑えることができれば、開発にかかる経費が大幅に削減することが可能です。
日本のエンジニアの人件費は世界的に見ても高いため、海外に依頼した方が人件費を大幅に削減することが可能です。
フィリピンでは開発依頼時の単価として15万円から30万円といわれています。
日本のエンジニアに依頼した場合の相場はベテランエンジニアは100万円から160万円で一般的なエンジニアは60万円から100万円といわれています。プログラマーの場合は40万円から60万円といわれているので、海外に依頼した方が人件費は少なく開発が可能です。
この人件費削減を目的に海外に依頼することを「オフショア開発」といいます。国内の人件費が安い場所に依頼することを「ニアショア開発」といいます。
※オフショア開発について詳しく知りたい方はこちらへ
※ニアショア開発について詳しく知りたい方はこちらへ
そもそもブリッジSEとは
ブリッジSEとは海外との架け橋と説明しましたが、この章では具体的な内容について説明します。
ブリッジSEが行う業務内容は、国内で働くSEとあまり変わりなく、要件定義や設計を行ない開発を進めて行きます。
※SEについて詳しく知りたい方はこちらへ
国内で働くSEとあまり変わりがないブリッジSEですが、具体的にどのような違いがあるか説明します。その違いとは、主に下記の3つがあげられます。
- 業務の進行方針を決める
- 設計書の説明
- 成果物の確認
業務の進行方針を決める
日本で開発している場合の常識と海外の常識は異なります。そのため、相違がないように業務を具体的にする必要があります。また、日本では開発を任された人が最後まで遂行することが一般的ですが、海外の開発では人が入れ替わることは日常茶飯事です。そういった内容で相違がないように進行方針を決定していきます。
設計書の説明
日本語で書いた設計書の細かい意図を海外のエンジニアが作成者の意図をくみ取って作業を行ってくれるとは限りません。その意図をくみ取って具体的に説明するのがブリッジSEの業務です。
成果物の確認
納品される成果物の確認はSEが行いますが、その成果物に対しての質問や設計と違う場合の指摘などはブリッジSEが行います。
ブリッジSEに必要なスキルとは
この章では海外との連携を行うブリッジSEとして働くために必要なスキルを説明します。具体的なスキルは下記の通りです。
- 英語
- コミュニケーション能力
- マネジメント力
英語
海外との連携を行うので英語は必要であり、問題なくライティングやリーディング、スピーキングなどを行うことを求められます。また、それだけでなく英語で専門的な内容を理解する必要があり、求められる英語能力は高い印象があります。
コミュニケーション能力
先ほど説明した英語でのコミュニケーションを行うことが業務内容です。間違いがなく相手の意図を理解し、その内容を依頼主に伝える必要があります。
しっかりと伝わっていなかった場合は問題に発展するので、その問題を起こさないためにも相手としっかりと意見の交換を行う必要があります。また、信頼関係を気づくためにもコミュニケーション能力は重要になります。
マネジメント力
SEは要件定義や設計書の作成などを行いますが、開発はチームで行なっていくためにチームを円滑に稼働させる必要があります。そのため、説明して納得させられるだけの説得力が必要になります。そのために開発の一通りの知識を身につけてく方が良いと考えられます。
ブリッジSEはこんな人にオススメです
ブリッジSEは英語の能力を活かしつつ、海外文化の違いにも理解をしていける許容力がある方で、今後エンジニアとして活動したい方にオススメな職種です。
ブリッジSEとしての経験を積むことで、海外で働くことも視野に入れることができます。働きたい国の開発文化などを知ることで、海外で円滑に活動が可能になります。
そのため、今後海外進出を考えている方はブリッジSEの経験を積むことで効率的にキャリア選択を行うことが可能になると考えられます。
そのほかにも、海外のビジネス分析や市場の特性や交渉のスキルも身につくので、これから海外での独立や起業を考えている方にもオススメといえる職種です。
いかがだったでしょうか。
今回はあまり聞きなれない、ブリッジSEについて説明しました。海外で働きたい方は視野に入れておくことをオススメします。