
みなさん、SESという言葉を聞いたことはあるでしょうか?
IT業界に就職したいのであれば、SESの意味を理解しておかなければなりません。
また、世間では「SESはやめとけ」「SESの闇は深い」などと言われています。
SESはデメリットしかないように言われがちですが、メリットも存在しエンジニアとしての数多くの経験をすることが出来ます。
今回は、SESの実体についてを紹介します。
- SESとは
- SESの闇
- SESのメリット
- まとめ
SESとは
SESとは、システムエンジニアリングサービス(System Engineering Service)の頭文字を取った略称になります。
簡単に言うと、クライアントに対してエンジニアを派遣し、1人当たり1時間いくらというお金を貰うサービスのことを指します。
派遣されている社員は、自社の看板を背負ってクライアント先で仕事をしているので、勤務態度や仕事の進め方などで問題を起こしてしまった場合、個人の評価だけでなく自社の評価も下がってしまいます。
SESの闇
なぜ、SESは闇は深いなど言われているのでしょうか。
それは今から紹介する5つの理由から世間では闇が深いと言われています。
給料が安い
一概には言えませんが、会社員として在籍していてSES契約を他社と結ぶ場合、給料が安くなりがちです。
その理由は、発注者から仕事を受けた一次受けと言われる企業が下請けの企業に仕事を依頼する時に出来るだけ安い金額で仕事をやってもらうとその分一次受け会社利益に直結します。
世間では仲介料(マージン)と言われますが、公開していない会社が多く酷いところだと40%以上取っているところもあります。
環境変化によるストレス
案件の終了などを理由にコロコロ環境が変わってしまうことがSESはやめとけと言われる理由の一つです。
人によってはせっかく構築してきた人間関係をリセットされ、新しい現場でまた最初から人間関係を構築しないといけないためとてもストレスがかかってしまいます。
スキルアップできない
もちろん、スキルアップが出来る仕事もあります。
ただ、SESは比較的大規模な案件が多く新しい技術を取り入れていないところが多いため若手のエンジニアからするとスキルアップがしにくいと言われています。
SESのメリット
未経験でも案件に参画できる
IT業界未経験でも会社の正社員として雇用してもらえる可能性が高いです。
自社開発の企業などは個人のスキルやポテンシャルが求められますが、SESだと他会社の求められているスキルにマッチしているかを見られるため、そこまで厳しくありません。
多種業界に触れることができる
これはSESの最大のメリットと言えるでしょう。
自社開発であれば、同じような業界や技術を使ったりほとんど業界が変わるようなことはありません。
しかし、SESだと案件終了すると違う案件に参画することになるので多種業界の仕事に携われる可能性が高くなります。
IT業界だと、金融系はガッチリしていて堅苦しい反面、web制作会社だとある程度ゆるいなどの特徴があります。
設計書などのドキュメントの作り方やフォーマットが業界によって異なるため、幅広く経験しておくことでどの現場でも活躍することが可能になります。
まとめ
今回は、SESの実体についてを紹介しました。
TwitterなどのSNSを見ていると、SES会社のことを卑下するような発言がよく見られます。
情報収集するのは大切ですが、1番自分がしたいことは何かを考えることが大切です。
もし、SES会社に入ることによって自分の求めている仕事や働き方が出来るのであればぜひ前向きに検討してみてください。