
ミドルウェアについて、皆さんはご存知でしょうか?
一般的に、OSやアプリケーションといった言葉は広く使われるようになってきています。
しかし、ミドルウェアについては一般ユーザーが手にとって扱う機会が少ないため、知らない方が多いのも事実です。
今回はそんなミドルウェアについて解説していきます。
- ミドルウェアとは?
- 代表的なミドルウェア
- ミドルウェアの動作環境
- まとめ
ミドルウェアとは?
ミドルウェアはOSとアプリケーションでは扱わない中間的な処理を行うソフトウェアです。
OSはコンピュータの管理や端末の制御にを行うためのソフトウェアで、アプリケーションソフトウェアは、その目的に特化した処理に特化して機能します。
こうした中で、ミドルウェアは両者では行わない処理をおこないます。
Webサイトやアプリケーションをを構築・運用する際に利用することが多く、Webサーバーやデータベースサーバー、アプリケーションサーバーなどがこれに該当します。
ミドルウェアの多くはサーバー上で動作しており、一般ユーザーが直接ミドルウェアに触る機会は少ないです。
個人においては、サーバーをレンタルしてブログやWebサイトを制作する方などでなければ、その存在自体を意識することも少ないのではないでしょうか。
代表的なミドルウェア
ここでは、代表的なミドルウェアとして以下について解説していきます。
- Webサーバー
- アプリケーションサーバー
- データベース管理システム
Webサーバー
Webサーバーは対象のWebサイトにアクセスしてきた閲覧者に対し、そのWebサイトを表示するための処理を行ったり、必要に応じてアクセス制限などを行ったりするミドルウェアです。
システムのメンテナンス時などは、アクセス制限を行うことでユーザーからのアクセスを一時的に遮断するなどの対応に用いられます。
アプリケーションサーバー
アプリケーションサーバーは、実際にアプリケーションが処理を行う時に利用するサーバーです。
アプリケーションサーバーはWebサーバーと混同されることが多いですが、Webサーバーはアクセス管理や表示処理を行うのに対し、アプリケーションサーバーは実際に処理を行う役割を持っているといえます。
いわば、窓口と処理機能本体といったイメージです。
データベース管理システム
データベース管理システムは、WebサイトやWebアプリケーションなどで扱うためのデータを実際に保存し、管理する役割を果たします。
要求されてた処理を受け取ると、その要望に応じてデータの抽出をおこない、データを返すなどの役割を持っています。
ミドルウェアの動作環境
先ほど軽くご案内しましたが、ミドルウェアの多くがサーバー上で動作しており、ミドルウェアを扱う上でサーバーに関する知識は必要不可欠です。
サーバーOSは大きく分けると「Windows系」、「UNIX系」、「Linux系」に大別されており、ミドルウェアを扱うエンジニアは、それぞれのOSに対しても深い知識を有しています。
これらのOSを用いて、Webサービスを構築するのであればミドルウェアをOSにインストールし、「Webサーバー」、「アプリケーションサーバー」、「データベースサーバー」をそれぞれ構築してWebサービスの提供を行います。
まとめ
ミドルウェアは、普段意識する機会は少ないソフトウェアですが、非常に大切な役割をになっているソフトウェアです。
ミドルウェアの動作する環境の多くは、サーバー上で動作するため、それに関わる仕事をしている方以外はあまり触れる機会が少なく、OSやアプリケーションを扱うよりも専門的な知識が必要になります。
いかがだったでしょうか。
ITの関連で仕事をする方にとってはミドルウェアの知識は必要不可欠ですが、そうでない方にとってはあまり意識する必要はないかもしれません。
しかし、最近ではプログラミングを勉強する方も増えてきています。もし、独学でプログラムについて勉強している方はシステムが動作する環境について、ミドルウェアを含めて全体的な把握からしてみてはいかがでしょうか。