
みなさん、「ディープフェイク」という言葉は聞いたことがあるでしょうか?
人工知能(AI)の最新技術を使って本物と区別が出来ないほどの偽物の映像を作る技術のことです。
昨今では、このディープフェイク技術を使った被害が広がりつつあり、映像だけでなく音声や文章も本物そっくりに作ることが出来るようになってきています。
今回はそんなディープフェイクの概要とディープフェイクへの対策方法を紹介します。
- ディープフェイクとは
- ディープフェイクの恐ろしさ
- ディープフェイクへの対策方法
- まとめ
ディープフェイクとは
ディープフェイクとは、もともと2つの動画や写真の一部分を入れ替えることを可能にする技術のことです。
しかし、世間でディープフェイクという言葉を使うと「フェイク動画」、「偽動画」のことを指すようになっています。
このようなフェイク動画などが登場した背景には人工知能(AI)の急激な進歩が影響しています。
ディープフェイクは、画像認識に優れている機械学習アルゴリズムのディープラーニングを用いています。
このディープラーニングによってフェイク動画、偽動画が作られています。
ディープラーニングが登場する前までは、CG技術を使って顔の凸凹をエリアごとに抽出することで画像を認識していましたが、ディープラーニングの登場により顔などの部位の特徴を簡単に把握できるようになっています。
ディープフェイクの恐ろしさ
ディープフェイクも素晴らしい技術ですが、残念ながら良い意味で注目を浴びていないことが現状です。
有名なディープフェイク動画だと、オバマ前大統領がトランプ大統領をけなすような発言をしたものがあります。
もちろん、本物のオバマ前大統領がそのような発言をしているわけではありませんが、動画を見る人によっては本物だと勘違いする人も出てくるほど似ています。
このように一般人が椅子に座りスーツを着て口調さえ真似をすることが出来れば、オバマ前大統領の動画のように簡単にディープフェイク動画を作れてしまいます。
ディープフェイク動画が流行ってしまうと、本人が発言している本物の動画でも信憑性が低くなってしまいます。
ディープフェイクへの対策方法
先ほど紹介したようなディープフェイク動画が流行ってしまっては、世界中が大混乱になること間違いなしです。
大混乱にならないためにも対策方法を知っておきましょう。
ディープフェイク動画と本物の動画で違いがあるのは、「まばたき」をしているかどうかです。
人間は2~3秒に1回はまばたきをすると言われていますが、ディープフェイク動画に出ている人はほとんどまばたきをしません。
これはディープラーニングでは人間の行動を全てコピーできなかったため見破る方法となっています。
しかし、このまばたきすらも再現できるようになってしまうと、次は何を用いてディープフェイク動画ということを判断すればよいのか分からなくなってしまいます。
まとめ
今回はディープフェイクの概要とディープフェイクへの対策方法を紹介しました。
ディープフェイクは現状あまりいい意味では使われていない言葉です。
IT技術が発展していく中で、人工知能(AI)はさらに急成長する分野なため、自分が出来なくても世界にどのような技術がありなにが出来るのかは押さえておきましょう。