
拡張子について、普段からパソコンを利用されている方は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
拡張子は、ファイルの種類を識別するために利用されます。
今回は、実際にはどのような基準でどういった種類があるのかということについて解説していきたいと思います。
- 拡張子とは?ファイル形式との違い
- ファイル形式
- 拡張子の種類
- まとめ
拡張子とは?ファイル形式との違い
拡張子は、コンピュータでデータを扱いやすくするためにデータを識別するために利用されます。
基本的にWindowsやLinuxなど、どのOSでも拡張子によるファイル識別の仕組みが採用されており、拡張子のことを英語では「file extension」といいます。
しかし、ここで注意して欲しいのが、拡張子と「ファイル形式」という言葉は意味合いが違うということです。
実際に、ファイルの拡張子だけを変えたとしてもファイルの中身は変化しません。
例えば、Excelファイルでよく利用される「.xlsx」という拡張子があります。これを他のものに変更した場合に関してもむりやりExcelでファイルを開こうとすれば問題なくファイルを利用することができます。
このように、拡張子を変えてもデータの中身が変わることはなく、元々のファイル形式は変化しません。
そのため、本来の拡張子の使い方としては拡張子をみてファイル形式を判断するということが拡張子を利用する目的といえます。
ファイル形式とは?
ここまででファイル形式と拡張子の違いについて、なんとなくわかって頂けたのではないでしょうか。
ここではファイル形式について、ご説明します。
ファイル形式はファイルにデータを保存するための方式や方法を定めたもので、そのファイルを扱うOSやアプリケーションごとにファイル形式は異なったものが利用されます。
ファイル形式が異なったファイルでは、そもそものデータ構造や表現方法が異なります。
そのため、それぞれのファイル形式に対応したソフトウェアを持っていない場合は、そのファイル自体を扱えないといった自体に繋がります。
データファイルはそれぞれ、それを取り扱うためのソフトウェア用意されていることが一般です。
txtファイルであればメモやテキストエディタで開くことができ、HTMLファイルであればChromeやEdge、Safariなどのブラウザ系のソフトウェア利用することができます。
このように、ファイル形式に対応したソフトウェアがそのファイルを扱うことで、そのデータに適した処理をファイルに対して行うことができます。
拡張子の種類
ここでは、実際にどういった拡張子があるのかご説明していきます。
拡張子はその数が無数にあるため、今回は一般的なオフィスワークで利用しそうな拡張子を利用しているファイルについて、いくつかご説明します。
- .pdf(PDFファイル)
PDFファイルはデータを印刷した時の状態のまま保存することができるファイル形式です。特徴としては、どの環境のパソコンやタブレット、スマートフォンであっても同様のレイアウトでファイルの中身を確認することができます。
- .xlsx(エクセルファイル)
エクセルファイルはMicrosoft社の提供するExcelで利用することのできるファイルです。表計算ソフトとして世の中で広く利用されており、データ管理や表を用いた資料の作成に多く利用されます。
- .docx(ワードファイル)
ワードファイルはエクセルファイル同様に、Microsoft社が提供するWordで利用することができるファイルです。文書作成ソフトとして広く利用されており、一般的な資料作成に利用されることが多いです。
- .csv(シーエスブイ)
CSVファイルは値や項目を(,)カンマ区切りで書いてあるファイルです。Excelなどの表計算ソフトで開いてデータを整えることができ、その他でも様々なソフトウェアで開くことができます。
まとめ
今回は拡張子とファイル形式について説明してきました。
ファイル形式と拡張子について、その違いについてあまり意識して利用することは少ないと思いますが、PCを使用する仕事をしている人はこの違いについてぜひ意識してみてください。
ExcelやWordであっても、作成時期によっては拡張子が違う場合があり、互換性がいまいちということも実際に起こる可能性があります。
こうした問題も、拡張子を見分けることができれば問題を解決できる可能性があります。
また、最近のWindowsOSではデフォルトの状態だとファイルの拡張子が表示されない状態で設定されています。
しかし、拡張子を確認することでデータの取り扱いミスがなくなるなど、様々なメリットがあります。
今後仕事でファイルを取り扱う際は拡張子を表示した状態にして見るなど試してみてはいかがでしょうか。