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[第5回] ナレッジ通信

[第5回] ナレッジ通信

ご覧いただきありがとうございます。ナレッジ通信ではITに関連する事柄を毎週月曜日に配信しています。

3つのトピックスに沿って、要点を簡潔にまとめて皆さんに共有することを心がけています。

記事内容は1,2分で読める内容にしておりますので、お気軽にお楽しみいただければと思います。

今回のトピックスは以下です。

  • バイナリ
  • 暗号化
  • ライセンス

バイナリ

バイナリとは?

バイナリは0と1で表すことのできる2進数による表現です。

コンピュータが情報を処理する際は、すべての情報を2進数を用いた「0」と「1」の状態で処理を行います。

文字を処理するための「テキストデータ」以外の画像や音声ファイルなどは、すべて「バイナリデータ」の状態で処理が行われます。

2進数について

コンピュータは電圧の強弱により、0と1の2進数の情報を処理します。

2進数は1桁で2通りの表現しかできませんが、桁数を増やすことにより処理できる情報のパターンを増やしていきます。

2進数の1桁あたりを「ビット(bit)」と言い、実際に情報の処理を行う際は8ビット単位(1バイト)で情報を取り扱います。

1バイトは10進数で0~255までの合計256の状態を扱うことができます。

他にも、実際にコンピュータを利用していると2進数以外に16進数等に触れる機会も多くなるので、これからコンピュータについて勉強するという方は覚えておきましょう。

テキストデータとバイナリデータ

コンピュータでは、大きく分けると「テキストデータ」と「バイナリデータ」の2つのデータ表現が存在します。

テキストデータは、「文字コード」という規格に基づいて文字に2進数の数値が割り当てられた状態のものです。

そのため、文字コードを参照すると人間であってもデータの内容が分かるようになっています。

これと比べ、バイナリデータは画像や動画、音声やコンピュータのプログラムなどの情報を扱います。

バイナリデータは、ファイルの形式やそれを取り扱うソフトウェア毎に記録されているビット列が異なるため、そのデータを取り扱うソフトウェア以外はその内容を理解することはできません。

暗号化

暗号化とは?

暗号化は、元のデータに特定の処理を行うことで、元のデータ内容がわからないようにします。

データを利用する際は、暗号化したデータを「復号」することにより、元のデータを利用することができます。

データを暗号化、復号する際にはその暗号化方法ごとに「鍵」が必要になるため、「鍵」を持たない利用者が元のデータを見られないようになっています。

暗号化の種類

コンピュータで利用される暗号方式には、「共通鍵暗号方式」と「公開鍵暗号方式」という代表的な2種類の暗号方式が広く利用されています。

共通鍵暗号方式

共通鍵暗号方式は、データを暗号化する人と復号する人で同じ鍵を利用し、暗号化・復号に要する時間は短いとされています。

しかし、データのやり取りを行う人数が増えるとその人数分の鍵をそれぞれ管理しないといけないというデメリットもあります。

公開鍵暗号方式

公開鍵暗号方式は、自分以外の人に公開鍵を共有します。

データの送信主は公開鍵を利用して暗号化したデータを公開鍵の発行元に送付します。

公開鍵の発行元は、自分の手元に届いた段階で秘密鍵でデータの復号を行います。

こちらは鍵の管理が簡単になる反面、暗号化・復号にかかる時間は共通鍵暗号方式と比べると長くなります。

暗号化しなければならない理由

最近ではセキュリティの観点から、他者へ情報を送信する際は何かしらの方法で暗号化した情報を送信するのが一般的になっています。

これは、意図せぬ情報の改ざんや情報の漏洩を防ぐためです。

本来、情報のやり取り自体に暗号化を用いる必要は一切ありません。

しかし、情報が年々価値を持つようになり、情報の取り扱いに関する規制も社会全体として厳しくなっています。

暗号化に限らず、いち個人が情報を取り扱う際はセキュリティ事故を防ぐため、情報を正しく取り扱う知識が求められます。

暗号化は情報を取り扱う多くの人が、正しく情報をやり取りするための手段であるということを覚えておきましょう。

ライセンス

ライセンスとは?

ライセンスは「使用許諾」という意味合いで使われることが多い用語です。

コンピュータ関連の会社では、ソフトウェアを開発してユーザーに提供する際に、ライセンスをユーザーに販売します。

ライセンスの購入者は、ソフトウェアの利用権を獲得し、開発元の定めた範囲内でソフトウェアを利用することができます。

ライセンスは使用許諾のほかにも、「正規の利用者」である証明としても利用されます。

ライセンスの種類

ライセンスの種類は大まかに以下の3つで分けられます

  • オープンソース
  • フリーウェア
  • 商用ソフトウェア

オープンソース・フリーウェアに関しては基本的に無料で利用できます。

オープンソースで配布されているソフトウェアはソースコードが公開されているため、改変して利用することが認められているものもあります。

無料で利用できるとはいえ、どちらもライセンスの範囲が定められているものがほとんどです。

これらを利用する際は、ライセンス内容を確認して利用するようにしましょう。

商用ソフトウェアは、主に企業がライセンス管理を行います。

開発に多くの資金が投じられ、ビジネスとして展開されていることもあり、高品質・高機能なものが多いです。

ライセンスの販売形態は必ずしもわかりやすいものではないので、ライセンスを購入する際はメーカー側に問い合わせるなどの確認をしましょう。

ライセンス違反について

オープンソースやフリーソフトウェアは無料かつ、ダウンロードしてすぐ利用ができるものが多いため、ライセンスを気にする人は少ないかもしれません。

しかし、ソフトウェアの多くは無料で提供されているものであっても、利用規約が明確に定められているものがほとんどです。

ライセンス違反をしたユーザーに関しては、容赦なく訴訟を起こすという団体が中にはあるので、ソフトウェアを新たに導入する際はライセンスに関しても一度確認するようにしましょう。

謝辞

最後までご覧いただきありがとうござました。

ナレッジ通信では、今後も皆様のお役に立てるような内容を発信していきます。

ご意見、ご感想等ありましたら以下までご連絡頂けますと幸いです。

support@ederor.com

今後ともよろしくお願いいたします。

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