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[第7回] ナレッジ通信

[第7回] ナレッジ通信

ご覧いただきありがとうございます。ナレッジ通信ではITに関連する事柄を毎週月曜日に配信しています。

3つのトピックスに沿って、要点を簡潔にまとめて皆さんに共有することを心がけています。

記事内容は1,2分で読める内容にしておりますので、お気軽にお楽しみいただければと思います。

今回のトピックスは以下です。

  • IoB
  • エッジAI
  • HRテック

IoB

IoB(アイオービー)とは?

IoB(Internet of Behavior/Bodies)は人の行動をインターネットを介して接続・追跡する技術のことを言います。

こう言うとあまりイメージが湧かない方も多いと思いますが、ひとつ例をあげると、Apple社が提供している「Apple Watch」もIoBのひとつです。

Apple Watchは腕に装着するだけで、身体情報の一種である心拍数や運動量を測定することができます。

測定したデータはiPhoneなどのAppleデバイスに同期され、所有者であればいつでも過去のデータを確認することができます。

このように、身体とインターネットを接続して、人の生活習慣や健康状態を管理・確認するために、IoBは今後の活用が期待されています。

IoTとの関連性

IoBという言葉の他に、IoTという言葉があります。

一般的には、IoBよりもIoTの方が聞いたことがある方も多いかもしれません。

IoTはInternet of Thingsの略称で、様々なものをインターネットに接続して管理・活用しようという考え方です。

IoTを利用することで様々なデータを分析できるようになり、今後のビジネスに活用しようとする動きが広まっています。

その中で、IoBにおいては、様々な人の身体情報を分析・活用することで今後は「人」に対する情報の活用が盛んになることが考えられます。

IoBの可能性

IoBには以下の段階があると言われ、今後は段階的に開発が行われていくことが見込まれます。

  1. 身体情報のデータ化
  2. 身体の一部に機器を埋め込む
  3. 脳に機器を埋め込む

先ほど例に挙げたApple Watchでは身体情報のデータ化までしかできませんが、今後は身体機能の一部を機器に頼り、いずれは脳機能の一部を機器に頼ることになるかもしれません。

これは、現状は学術的な考え方の一部にすぎませんが、技術の発展が加速度を増す中で、このような技術が急速に普及する可能性があるかもしれません。

エッジAI

エッジAIとは?

エッジAIとは、簡単にいうとスマートフォンなどの機器を用いてAIの機能を活用しようという考え方です。

「エッジ」とは「端」という意味があり、現代でいうインターネットの端のことを示します。

エッジAIはもともと、エッジコンピューティングを活用したもので、エッジコンピューティングはIoT端末やデバイスを利用して近くの端末同士で分散してデータ処理を行なう処理方法のことを言います。

クラウドAIとの違い

エッジAIの登場以前は、クラウドAIを利用することが主流でした。

クラウドAIはクラウド上へデータを送信し、クラウド上で情報の処理を行なってから端末に処理結果を送信するという流れでデータの送受信を行なっていました。

しかし、クラウドAIではネットワークへの負荷が大きく、通信の遅延が発生することもあり、次第にエッジAIへと時代はシフトしつつあります。

エッジAIを活用するメリット

エッジAIの活用は、従来からあるクラウドAIの課題を解決すると言われています。

まず、エッジAIを活用することで、これまでクラウド上に送信されていた大量のデータがなくなるため通信量の低減と、ネットワークの維持・管理コストの削減が見込まれます。

また、リアルタイム性が求められる処理において、遅延がなくなることで起こる致命的な問題が解決されるといったメリットもあります。

HRテック

HRテックとは?

HRテックはHumman Resourcesとテクノロジーを掛け合わせた言葉で、ITを活用して人事全般の業務を効率化するという考え方です。

人手不足が深刻化する人材業界においては、HRテックの活用により社内人事の効率化や人材の採用コストの削減が期待されています。

HRテック導入のメリット

HRテックでは、主に「AI」、「ビッグデータ」、「クラウド」が活用されており、膨大なデータを元に人材の獲得・管理の業務効率化が期待されています。

HRテック市場は年々拡大しており、今後はHRテックを活用した人事採用・人事評価システムの評価根拠の明確化や離職率の低減にHRテックの利用が見込まれます。

HRテックが普及した背景

HRテックが普及した裏には、「人材獲得競争の熾烈化」「人手不足」、「働き方の多様化」が影響していると言われています。

企業間の人材獲得競争は年々激しくなっており、優秀な人材を管理・採用するためにはそうでない人材を早めに見極め、優秀な人材のみを残すような戦略を人事担当者側は練らなければなりません。

こうした業務は、複雑さを極めており、人事だけではなく専門的な知見のある人材からの助言が必要です。

加えて、採用した人材の適切な評価・管理など人材管理における課題は多岐に渡ります。

また、テレワークの普及により働き方が多様化したことで、人材管理の複雑さが年々高まってきています。

こうした複雑な問題を解決するために、HRテックの導入が各企業で進んでおり、テクノロジーを活用した人材管理が今後は更に発展していくことが見込まれます。

謝辞

最後までご覧いただきありがとうござました。

ナレッジ通信では、今後も皆様のお役に立てるような内容を発信していきます。

ご意見、ご感想等ありましたら以下までご連絡頂けますと幸いです。

support@ederor.com

今後ともよろしくお願いいたします。

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